○平成23年もあと2週間程に迫りましたが、この11,12月にいずれも後遺障害等級を争い3年がかりで苦労していた交通事故事件の判決が2件ありました。その他示談或いは訴訟上の和解で解決した事件がこの4ヶ月で6件程あり、この4ヶ月で8件が解決したところ、これに見合う新件が入らず手持ち交通事故事件が19件に減ってしまい、少々寂しさを感じております(^^;)。
○判決になった2つの事件はいずれも女性が被害者で、片や後遺障害非該当、片や14級ですが、その症状はいずれも大変厳しく、到底、非該当或いは14級では納得できないとして提訴しました。非該当の例は、筋肉等の痛みが多彩に広がりすぎて事故との因果関係が希薄になり、14級の例は医療記録取寄で重大な既往症が発見され、保険会社は鬼の首を取ったよう現在の症状は既往症のせいだと顧問医の意見書を元に強力に主張し、いずれも、苦労に苦労をして論陣を張りました。
○いずれの事件も医療記録上は決め手になる証拠がなくその認定は担当裁判官の腹一つと言える事案でしたが、担当裁判官の配慮で、後遺障害等級非該当は14級に、14級は12級に認定し、何より、金額認定で大きな配慮をして頂き、いずれも保険会社の事前提案額の7,8倍の損害賠償金額を取得出来て、お客様には大いに感謝されました。
○そのうちの後遺障害非該当で提訴したお客様のブログで、
正に弁護士冥利に尽きるお褒めを頂き,感激しております。彼女の東京の知り合いの弁護士が私のことを「
あの先生は ある意味で物凄いオタク」と素直には喜べない評価をしていたとのことで、一体誰がそんなことを言ってるのか詮索しましたが(^^;)、「
勉強熱心・熱血だから心強いよ!」とも評価していたとのことで、良しとします(^^)。
○以下、そのお客様のご了解の元、
そのお褒めのブログ記事の一部引用いたします。交通事故事件で保険会社の対応に不満をお持ちの方はどんな小さな事件でも親切に無料相談しますので、ご遠慮なくお声掛け下さい。
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11月29日、約3年に渡る交通事故の裁判の判決が出ました。
4年前に私が被害者になった交通事故です。
この4年間、そして今も身体は元の状態に戻っていません。
勿論、事故直後よりはだいぶ回復しましたが腰を中心とした全身の疼痛は常にあります。
事故から約10ヶ月で相手側の保険会社から治療打ち切りの話が出て、仕方なく症状固定をし、直ぐに自分で手続きを取り
後遺障害被害者請求をしました。
診断書は
「腰椎圧迫骨折」なので本来ならば
立派な後遺障害第11級7号
<脊柱に変形を残すもの>です!
しかし、自賠責保険に提出した被害者請求の答えは
非該当・・・。
本件交通事故との因果関係は認められない・・・。
挙句の果てに腰の痛みは年齢的なものと・・・。
そこから私の裁判、3年に渡る長く難しい戦いが始まりました。
はっきり言って途中で何度もめげそうになりました。
何ヶ所もの病院を回り、診断書を書いてもらい、
遠くは石川県小松市にまで足を伸ばしました。
「ここまでして本当に裁判に役に立つのか?」
「裁判で勝てるのか?」
相手は大手損保。保険のプロ集団。
裁判と併行して出した後遺障害非該当認定への異議申立も却下されたし・・・
不安でした。
そんな中で唯一の救いが有能かつ勤勉な弁護士K先生。
心強い私の弁護士さん。
私のような難件、普通の弁護士さんならおそらく受けなかったでしょう。
引き受けても途中で断られたかもしれません。
弁護士選びは大成功でした!
さすがのうちの彼も↑この件に関してだけは
「奇跡!」と(笑)
度重なる打ち合わせ、メールでのやり取り。
何度も何度も事務所でMRI画像やXP写真を見直したりデジカメで写真を撮ったり、携帯カメラで撮影してみたり、
関節可動域の測定をしたり・・・
とにかく一生懸命で頭が下がります。
東京で弁護士をしている知人に
「弁護士は決まったの?」
と聞かれK先生にお願いした、と言ったら
「!!!あの先生は ある意味で物凄いオタクで勉強熱心・熱血だから心強いよ!」
弁護士なのに下手な整形外科医や放射線科医より勉強していて知識があるところから「ある意味でオタク」と(笑)
K先生、そして担当して下さった事務員Iさんに支えられ判決までの長い戦いを共にしてきました。
途中で裁判官が替わったり、震災で中断を余儀なくされたり・・・
色んなことがありましたー。
裁判を始めて3年間、裁判所からの和解案提示も一度も無いまま
11月29日 遂に判決の日を迎えました。
結果、後遺障害認定!
今まで何度も非該当と言われた後遺障害が認められました。
当初 こちらが主張していた12級13号までは届きませんでしたが
14級9号が認められ、またその内容も地裁基準(=赤本)でかなりのものでした。
(以下、省略)