○殆ど読まれていませんが、「
結婚しても半分は失敗する理由−当初から波乱含み」に、通常、結婚するときは、相手方に対する恋愛感情を有しており、この恋愛感情とは、精神状態が高揚する一種の精神異常状態で、その具体的症状の主なものは冷静さの欠如即ち判断能力の低下であり、この冷静さを欠如して低下した判断能力で選択するのが結婚であり、当初から、その選択には誤りの要素が強く存在するので、結婚の成功率は、バクチと同じで50%程度であろうと、全く身も蓋もない、無粋なことを書いておりました(^^)。
○正確な統計を見たことがないので全くの独断と偏見ですが、恋愛結婚より、お見合い結婚の方が、成功率が高く、特に死ぬの生きるのと大騒ぎをした大恋愛結婚が一番成功率が低いのではないかと思っております。大恋愛であればある程、男女双方の恋愛における精神異常の程度が高く判断能力の低下も著しいのが一般だからです。
○結婚生活がうまく行かず、私の事務所に相談に訪れる方々を拝見して、また私自身の過去を振り返り、結婚が失敗する原因の重要要素として「相手方に対する過度な期待」があると考えております。この期待は、おそらく大恋愛であればある程高くなり、見合い結婚で殆ど恋愛感情を持たずに淡々と結婚に至った場合は、それ程大きな期待は持たないのが一般かと思われます。
○その結婚が,破綻に向かう第一歩は、結婚後「こんなはずではなかった」との思いを持つことから始まります。結婚によって、相手方が、「こうしてくれるはずだった、ああしてくれるはずだった」との「○○するはずだった」のが、あれもこれもサッパリしてくれない、挙げ句は文句ばかり言ってくると相手を非難の目で見るようになります。
○一方がこのように思うようになってきたことに片方は敏感に反応し、片方も同じように「こんなはずではなかった」と同じ思いを持ち、相手の非難の目を感じて更にその思いを強くしていく悪循環に陥ります。要するにお互いに相手方に「過度の期待」を持ち、その「期待に相手方が応えない」との不満を,双方が持ち始めて、「不満の悪循環」が生じて、その不満は、高まる一方となり、やがてどちらか一方が爆発して破綻を迎えます。
○このように結婚において「相手方に過度な期待」を持つと「不満の悪循環」が生じやすくなり、この「悪循環」を亢進させる原因の重要なものに「思い詰める性格」があります。これは一般的に真面目な方であればある程強く持つ性格ですが、相手に対する不満について、いつまでも考え詰めて、そのことが頭から離れなくなり、思い詰めた「不満」が更に新たな「不満」を呼び込み、「不満」が昂じる一方となります。
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以上の結婚についての奥深い考察から、結婚を破綻に至らせない方策は、「相手に期待しないこと」、「思い詰めないこと」が一番ではないかと確信しております(^^)。相手が、あれもしてくれない、これもしてくれないと不満を感じ始めたら、「期待するな!期待するな!」と自分に言い聞かせます。相手に対する不満が頭から離れなくなったら「思い詰めるな!思い詰めるな!」と懸命に自分自身に声を出して言い聞かせることです。私もしょっちゅうやってます−−と言いたいところですが、真っ赤な冗談です(^^)。
○相手が、あれもしてくれない、これもしてくれないと感じたら、相手に期待しないで自分でやればよいのです。このように思うと、相手が何かやってくれると、有り難いと感じるようになります。相手を、けしからん、けしからんと思い詰めるよりは、僅かで何かやって貰ったら、有り難いとの感じを持った方が、精神衛生上遙かに有益です。相手が全く何もしてくれず、それでも破綻は避けたいと思うなら、最終的には、兎に角、相手が一緒に居てくれる、それだけでよいと思うべきでしょう。そうも思えなくなったら,無理はしないで、きれいサッパリ別れた方がよいでしょうね。
しかし、現実は、なかなかきれいサッパリとはいきませんので、その時は,小松弁護士に相談に来て下さい(^^)。