○平成18年11月1日現在ですが、
「Google」でキーワード「男女問題」と入力して検索すると日本語ページ約764万件出て来ますが、そのトップに「
弁護士 小松亀一 法律事務所−男女問題メニュー」が出て来ます。
「goo」、「
infoseek」、「
livedoor」での検索でも、同様に、当事務所男女問題メニューがトップに出て来るようになり、大変、有り難いことと思っております。
○お陰様にて業務でも男女問題での相談は多く、男女問題に悩む方々から直接じっくりお話をお伺いし、色々アドバイスを差し上げると、これに対し又色々質問を頂戴し、この遣り取りが私自身にとっても大変勉強になり、世の中には色々な考え方があり、男女問題は、なかなか一筋縄ではいかない難しい問題と実感します。
○私が修習時代や弁護士1年生時に遭遇した男女問題で当時如何に考えるべきか悩んだ事例が2件あり、この事例をベースにアレンジした実例男女問題を紹介します。
第1題;結婚を約束しての同棲を一方的に解消した相手に対する損害賠償請求
Aさんは35歳の独身男性ですが、1年前からBさん(32歳)と結婚の約束をして同棲し、事実上の夫婦として生活していました。AさんはBさんとは2年前に行き付けのスナックにアルバイトに来たBさんと知り合い、スナック勤めながら身持ちが大変堅く物静かでいつも憂いを含んだ表情をしているBさんに惹かれ、結婚を前提とした交際を申し込んで1年間交際を続けて、BさんもAさんとの結婚を承諾して、1年前から同棲を開始しました。
Aさんは、Bさんと一日も早く正式に結婚をしたくて、Bさんに対し、その両親に会い結婚の承諾を貰って正式に入籍する希望を述べていましたが、どういう訳か、Bさんは出身地も両親も所在も教えてくれず、「すみません、もう少し待って下さい」の一点張りでした。
それでもAさんは1年前から愛するBさんと一緒の生活が出来るようになり、懸命に尽くしてくれるBさんが愛しくて、Bさんに何か事情があるのだろうと思って、正式結婚を無理強いせず、Bさんが自ら正式入籍してくれることを待ち、Bさんと楽しい結婚生活を続けていました。
ところが入籍後1年経過したある日、BさんがAさんの許から突然姿を消してしまいました。Bさんに何かあったのではと心配したAさんは、あらゆる手段を使ってBさんの行方を探したところ、隣の県の小さな町のスナックでアルバイトをしていることを探し当て、Bさんに会うことが出来ました。
Aさんはスナック勤めを終えたBさんと2人だけで会って突然居なくなった理由を質しました。するとBさんは涙をボロボロ流しながら、驚くべき事情を告白しました。
何とBさんには、傷害致死で10年の実刑を受けて服役中の夫が居て、近々仮釈放を得て戻ってくるとの連絡が受け、Aさんに迷惑をかける訳にはいかず、そのため理由も告げずにAさんの許を去ったとのことで、これまでAさんに嘘をついていたことを泣きながら詫び続けました。そしてAさんとの1年間の同棲生活はホントに楽しく、この生活をさせてくれたAさんには心から感謝していますとも言いました。
Aさんは、しばし呆然としましたが、泣き続けるBさんが愛おしく、そんな夫とは別れて自分と一緒になって欲しいと懸命にBさんを説得しましたが、Bさんはどういう訳か頑として応じません。その後も、Bさんに約束通り結婚して欲しいと懇請し続けましたが、Bさんは拒否し続けたため、Aさんは、Bさんに対し怨みを持つようになり、法律事務所を訪れ、Bさんに対して損害賠償請求をして欲しいと相談に来ました。
さてこのようの事例で、弁護士はAさんにどのようなアドバイスをすべきでしょうか。