○「
3日に1人妻が殺される!日本のDVの実態 支援歴20年のベテランが怒りの告発」と言う記事に、えっ、そんなにひどいのかと驚きましたが、よく考えると、夫が妻に殺されることもあるが、どうなっているのかと統計を見てみました。以下の通りです。
上記画像は、
平成26年7月22日内閣府男女共同参画局作成「配偶者からの暴力に関するデータ」と言うPDFファイルの一部で、平成25年犯罪統計で、妻が夫に殺された件数が106件、夫が妻に殺された件数が49件とのことです。「
3日に1人妻が殺される!」との衝撃の表題ですが、確かに365日÷106件=3.443で、3.443日に1人妻が殺されています。しかし、365日÷49件=7.449で、7.449日約1週間に1人夫も妻に殺されています。「
1週間に1人夫が殺される!」とやってもニュースになりそうです。
○日本の犯罪発症率は世界一少ない、すなわち日本は世界一安全な国だとも聞いたことがあります。ホントにそうかなと疑問を感じて、ネット検索してみました。すると「
グローバルノート - 国際統計・国別統計専門サイト 統計データ配信」と言うサイトの「
世界の殺人発生率 国別ランキング」と言うページが見つかりました。人口10万人当たりの殺人発生件数が記録されています。主な国の順位と件数は以下の通りです。
1位 ホンジュラス 90.40
11位 南アフリカ 31.00
18位 ブラジル 25.20
22位 メキシコ 21.50
33位 ミャンマー 15.20
42位 エクアドル 12.40
51位 ウガンダ 10.70
63位 モンゴル 9.70
70位 フィリピン 8.80
80位 ウルグアイ 7.90
95位 カンボジア 6.50
102位 北朝鮮 5.20
109位 アメリカ 4.70
119位 イラン 4.10
128位 インド 3.50
130位 エジプト 3.40
147位 トルコ 2.60
184位 オーストラリア 1.10
188位 フランス 1.00
189位 イギリス 1.00
190位 中国 1.00
193位 イタリア 0.90
195位 韓国 0.90
199位 スペイン 0.80
200位 ドイツ 0.80
215位 日本 0.30(1億2689万人中380人?)
216位 シンガポール 0.20
217位 リヒテンシュタイン 0.00
218位 モナコ 0.00
○アメリカが殺人大国と聞いたことがありますが、109位で人口10万人当たり4.70件ですから上位の国と比較するとすると大したことはないです。日本は世界一安全な国と思っていましたが、残念ながら更に安全な国が3カ国ありました。日本の全人口1億2689万人から比例計算すると殺人被害件数は380件です。参考に以下のニュースを掲載します。1000件を下回る殺人事件は、未遂件数も含めています。
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殺人事件、戦後初めて1000件下回る 13年警察庁まとめ
日経新聞2014/1/10 5:00
全国の警察が2013年に認知した殺人事件(未遂含む)は939件で、戦後初めて1千件を下回ったことが9日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。窃盗事件も98万6309件と40年ぶりに100万件を下回った。
刑法犯全体の認知件数は132万748件。前年より4.4%低下し、11年連続で減少した。
事件の認知件数は減ったものの、検挙率は29.8%で、前年から1.9ポイントの減。30%を割り込むのは8年ぶりで、同庁は「ベテラン警察官の大量退職が続き、職務質問の技術などが伝承されていないことが原因の一つ」と分析している。
同庁によると、殺人事件のピークは1954年の3081件。戦後の混乱期から高度経済成長期は頻発したが、次第に減少傾向となった。13年は前年より91件減り、5年連続の減少だった。
殺人、窃盗、粗暴犯などが軒並み減少する中、振り込め詐欺が多発している詐欺事件は3万8326件と前年より10.5%増加し、強制わいせつも410件増えた。