○当事務所では平成8年4月から
「鶴亀通信」と言う事務所報を出していました。平成8年4月から平成13年8月までの5年間で9号しか発行できませんでしたが、この鶴亀通信発行のためにこれまでの私自身の個人的体験或いは法律実務体験に基づいて文章化した家庭学校論、家庭戦場論等が私の男女家族問題考察の出発点になっており今でも大変役に立っております。
○平成11年6月発行の鶴亀通信第5号
「相手が代われば頑張る?」の中で私は、世界最古の商売と言われる売春について次のように記述していました。
@男は、出来るだけ多くの女と交わりたいと言う本質的欲求があるところ、女はそのような欲求はない。
A出来るだけ多くの女と交わりたいと言う男の欲求を満たすために男相手の女の売春システムが出来たが、女にはその需要がないため女相手の男の売春システムが出来なかった。
Bとの考えは誤りで、性欲求を感じる相手でないと臨戦体制が構築出来ない売春男としての身体構造上致命的欠陥のために女相手の男の売春システムが出来なかったに過ぎない。
C従って女相手の売春システムが無いことを理由に、女には出来るだけ多くの男と交わりたいとの欲求がないと断定することは出来ない。
○男は相手に精神的結びつきなど無く単なる性欲求のため、要するに溜まったものを出すためのセックスは可能だが、女は相手に何らかの精神的結びつきがないと自己の欲求を充たすセックスは出来ないと男は考えがちですが、これは男の勝手な願望に過ぎないのでは思っています。
○女も男と同様、精神的結びつきは無関係に自己の性欲求を満たすためだけのセックスが可能であり、そのような欲求があるのではと思っております。勿論、女が売春で行うセックスは、女の柔軟な身体構造故出来るもので、女が自己の性欲求を満たすためのものではありません。
○私は女になったことがないので、女の気持ちの本当のところは判りませんが、一般的な男は、出来るだけ多くの女と交わりたいと言う欲求があり、又精神的結びつきとは無関係に単に見た目だけで性欲求を喚起させる女と交わりたいとの欲求を持つことは理解できます。
○又あくまで一般論ですが、男は真摯に愛する一人の女がいてその女との性関係も満足していたとしても、他の女と交わりたいとの欲求があるところ、女は真摯に愛する男がいて性関係も充足していれば他の男と交わりたいとの欲求は起きないと言われています。
○しかしこの点は、男については認めますが、女についてはホントにそうなんだろうかと疑問を感じています。理由はハッキリ説明できませんが、これまで一般的に言われてきた男と女の性欲求の本質的違いは、男社会での男側の希望的観測を述べていたに過ぎないのではと、最近思っております。