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小松亀一法律事務所は、「男女問題」に熱心に取り組む法律事務所です。

セクハラ

セクハラ雑感−爆弾を抱える

○大学教官にしても職場上司にしても妻子ある身で学生や部下と継続的関係を持つことは、正に大変危険な爆弾を抱えると同じです。教官と上司では、教官の方が遙かに責任が重いという意味で、教官が抱える爆弾の威力は、上司が抱える爆弾より遙かに強くなります。

○爆弾は一旦爆発したら問答無用でぶっ飛ばされますの細心の注意を払って扱わなければなりません。
例え当初は学生や部下の女性側から教官や上司の男性側にアプローチがあり、男性側がそれに応じて、関係が始まったとしても、後になって関係が悪化すると、教官或いは上司の権力を笠に着て無理矢理関係を迫られ、嫌々ながら関係を持ってしまったなるのが一般です。

○このように主張された場合、女性側からのアプローチであり完全な合意での関係であったと主張しても、その立証は、たまたま女性側から言い寄ってくるメールや手紙でも取っておかない限り至難の業です。

○「受けた恩義は直ぐ忘れ、受けた怨みはシッカリと心に刻む」のが人間の本質的特徴です。いくら当初蜜月時代に愉しいことがあっても一旦関係が悪化して、ケンカが絶えなくなり、罵り合いが続くようになると、蜜月時代の愉しかったことはすっかり忘却の彼方に追いやられます。

○まして当事者の話し合いがつかず弁護士を依頼しての訴訟となるような深刻な争いなる事案は、当初の蜜月時代の記憶は完全に失われ、本人は当初から無理矢理関係を強要されたと確信して弁護士に説明します。特に男女間の争いは、当事者双方の言い分が180度違うのが常ですが、これは「受けた恩義は直ぐ忘れ、受けた怨みはシッカリと心に刻む」人間の特質から当然の結論です。

○教官や上司の学生や部下との「道ならぬ恋路」は燃えるものらしいですが、油断して一歩踏み外すと瞬時に「合意」が「強要」に変わる可能性があることを十二分に自覚し、関係継続は、細心の注意を払い、慎重に相手の動向を見極めながら行う必要があります。
正に危険な爆弾を抱え爆発しないようにソロリソロリと神経を集中して扱うのと同じです。
参考判例を紹介しますが、こんな危険な爆弾は抱えないのが一番無難ですね。