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小松亀一法律事務所は、「男女問題」に熱心に取り組む法律事務所です。

アンカップリング通信

家庭学校論実践2

■妻の告白と日誌の意味
子供のために離婚したくないと言いながら、何故妻は、わざわざ不倫を告白したのでしょうか。私は、更に日記まで見つけられるところにおいていたことを合わせ考えると、夫への当て付けに思えてなりません。
逆に言えば夫に未だ複雑な愛情が残っているから故の行為のような気がします。法律事務所に離婚したいと言ってくる妻或いは夫は、相手の箸の上げ下げまで嫌になって、たとえ子供が居ても一刻も早く離れたいと言う方ばかりで愛情のかけらも無くなっています。しかしMさんの妻はそこまで至っていません。更に言うと妻は、不倫相手の素性を明らかにし、更に夫の目に触れるように日記にまで書き残す行為からは、不倫相手に対する真の愛情を感じることが出来ません。心から不倫相手を愛しているなら、不倫相手は守ろうとして隠し通すような気もします。

■夫婦円満化への夫の対応は
Mさんのその妻に対する気持ちは、完全に離れてはいないようにも見えます。もし妻の気持ちを取り戻し仮面から円満夫婦にチェンジしたいという気持ちがあるなら、今回の妻の不倫は無条件に許すべきでしょう。
「(夫の不倫未遂が)不倫を正当化する理由にならない」、「反省の態度が見えない」、「目が覚めていない」と言う気持ちは完全に捨てるべきです。
何故なら、妻は敢えて不倫をし、敢えて日記を夫に見せているようでもあり、まず反省せず、目も覚めないでしょうから。これを前提に妻に対処しないと、チェンジは難しいでしょう。案外、妻は夫の盲目的愛情を欲しているのかも知れません。

■最後に
Mさんには無責任に言いたい放題を申し上げ、失礼を心からお詫び申し上げます。
私が言いたかったことは、「相手が何を思い、何を求めているか」について色々な角度から分析検討すべきと言うことでした。人間は奥が深くて結構難しいもので、私の分析も全く的はずれかも知れません。Mさん仰るように「焦って結論を出さない」で、ご自分の頭で納得のいくまで徹底的に考え、ご自分でご判断する材料の一つにして頂ければ幸いです。(以下次号に続く)(平成13年11月 1日記)