性情報過多時代
■男女の性差について
男女の性差についてくどくど述べてきましたが、私の現時点での男女性差についての結論は以下の通りです。
@男女に質的な性差は存在しない。
A夫婦間の性欲求においても結婚後数年経過すると妻も夫と同様配偶者以外との性欲求が存在する。
B男性同様女性にもお金で性を求める欲求は存在する。
Cこれらの男性と質的に変わらない妻側の性欲求は「はしたない」等の言葉に代表される社会的環境的要因におり押さえつけられてきた。
Dしかしインターネット、携帯電話に代表される高度情報社会の実現により女性の性欲求表現の伝達も急速且つ広範囲に可能になった。
Eその結果、女性、妻側の性欲求表現も急速且つ広範囲に解放され、一昔前には「はしたない」と言われて口に出来ない女性の性欲求表現が簡単になされるようになり、それが更に女性の性欲求表現の広い解放に繋がっている。
F出合系サイトに代表される男女の出合の機会も急速な拡大も女性の性欲求表現拡大を助長している。
G以上の時代の流れは妻の不倫発生を助長し妻の不倫数が増加が著しくなっている。
■結婚生活維持の困難さは増加一方
私がこの連載で繰り返し述べてきた家庭学校論、家庭戦場論は、家庭の目的は夫婦双方が嫌になって夫婦関係を解消する気持ちにならないように、逆に言えば死ぬまで夫婦として一緒に生活して言うと言う気持を維持するようにお互いをコントロールし合いその課程で人間の何たるかを学んでいく言うものです。
このお互いをコントロールすることは情報が少ないうちはさほど難しくありません。ところがインターネットの普及により極端に進化した現在の高度情報化社会は、夫婦が互いにコントロールしあう関係をより一層困難なものにしています。
特に夫婦関係維持の核と言える性欲求については、性情報が氾濫して簡単に新たな広い情報に接することが出来、且つ配偶者以外の異性との新たな出合も全く簡単に実現できる状況です。性情報の氾濫は、新たな異性との出合から性関係を持つ関係に至るまでを一層簡単に実現します。
このように夫婦に関する膨大な情報にも簡単にアクセスできる状況は、夫婦の互いのコントロールはより一層難しくなります。コントロールとは、先ず相手の心理状態を読むことから始まるところ、背後の情報が大きいほど心理状態を読むことが難しくなるからです。(平成14年10月 1日記)