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小松亀一法律事務所は、「交通事故」問題に熱心に取り組む法律事務所です。

その他交通事故

ドライブレコーダーの仕組み等基礎の基礎1-はじめに

○物損事故の相談を受けるとドライブレコーダーの必要性を実感して私も数ヶ月前にマイカーにドライブレコーダーを装着しました。ドライブレコーダーは、運転席フロントガラスの中央上部に取り付けられ,運転と同時に作動し始め自動車前部に見える風景が録画されます。その録画されたデータがどのように保存され,また、消去されるかについて漠然と,メモリの容量により一定時間経過後のデータは新たなデータに上書きされて、過去一定時間の録画記録が残されているのだろうと考えていました。

○しかし、今般,自動車が一定の衝撃を受けたすなわち事故が起きたときから一定の秒数しか記録されないとの話を聞いて,そんな馬鹿なと思ってドライブレコーダーの仕組みについてネットで調べ始めました。しかし、ドライブレコーダーの宣伝・広告サイトは結構ありますが、その仕組みを解説するサイトは余りありません。その中で「car-accessory-news.com」と言うサイトの「ドライブレコーダーの選び方 おすすめ最新機種の比較」というページが参考になりそうで、以下、何回かに分けて紹介していきます。

○この「car-accessory-news.com」には、ドライブレコーダーの他にレーダー探知機,カーナビ,タイヤ等のページがあり、車好きが集まりそうですが,やはりこういうサイトには「無料相談,交通事故に強い弁護士○○」、「交通事故被害の無料相談」等有名事務所のサイトがスポンサーリンクとして目立つ位置に掲載されています。こんなところにも、今や弁護士にとって,交通事故分野は草刈り場の争奪戦になっていることを実感します。交通事故分野は正に激戦区で,色々対策を取らないと交通事故事件から取り残されると焦りを感じます(^^;)。

「ドライブレコーダーの選び方 おすすめ最新機種の比較」には、結構な量の情報が掲載されており,全て読みこなすには相当の時間がかかりそうですが,「2014年の交通事故の発生件数」とのページの記述が気になりました。以下に,引用します。
政府統計によると、2014年の交通事故の発生件数はおよそ57万3千件で、死者数は4,113人、負傷者数は71万1千人となっています。

負傷者数が約71万人ですので、日本の人口1.27億人のうち0.56%が一年間で事故によりなんらかの怪我を負っていると言えます。

車同士の事故は57万3千件のうち、およそ87%とされていますので、50万件となりその事故に関わったドライバーは2倍の数の100万人となります。

自動車やバイク、原付などを含めた運転免許の保有者数はおよそ8,200万人ですので、少なくともドライバー100人のうち1.24人が毎年なんらかの事故に関わっており、あるドライバーが一年のうちに事故にあう確率は1.24%となります。

また、警察に届けられてない事故もある筈ですが、残念ながらその件数を把握する事は出来ません。

1年間で事故に遭う確率、1.24%をベースに考えていくと、18歳で車の免許を取得して50年間車を運転し続けた場合、46.4%の人が事故に遭い、残りの53.6%の人は遭わない計算になります。

体感的にもっと起きているのではないかと思える数字ですが、世の中には免許を持っていてもほとんど車を運転しないペーパードライバーも数多く存在しますので、車を運転する機会や運転時間などの差によって事故にあう人は自然に偏ってしまいます。