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小松亀一法律事務所は、「男女問題」に熱心に取り組む法律事務所です。

その他男女問題

世界各国の結婚持久値ランキング−日本は25国中12位

ボ2ネタ経由でGigazine(ギガジン)の「結婚数−離婚数で世界各国の結婚持久値をランキングするとどうなるか?ということを図示した『世界の結婚事情』」と言う記事を知りました。
平成14年7月初稿の「結婚は、50%の確率で失敗する?」で、「アメリカでは実際2分の1が離婚します。日本では平成13年は結婚数と離婚数の比率が40%近くになったと記憶していますが、全体の離婚率は、まだ2割位でしょうか。」と記載していました。Gigazine(ギガジン)の上記記事によると、日本は、人口1万人中1年間の結婚数52、離婚数19、その差額33が結婚持久値で世界第12位、離婚率は37%とのことです。離婚率は平成14年の私の予測と殆ど変わりません。



○日本国内での離婚数に関する統計は、厚生労働省HPの「離婚の年次推移」に昭和25年から平成20年分までが掲載されています。これによると平成14年が約29万件でピークとなり、その後は減少傾向です。平成21年以降の離婚数統計は、現時点の厚生労働省HPの中には見当たりません。

図1 離婚件数の年次推移 −昭和25〜平成20年−


日本の人口は平成14年で約1億2749万人、平成23年で約1億2780万人です。離婚がピークであった平成14年の人口1万人当たりの離婚数は23件になります。

婚姻に関する統計は、厚生労働省HPの「婚姻の推移」に昭和22年から平成17年分までが掲載されています。平成14年の婚姻数は、75万7331件で、人口1万人当たりに換算すると60件です。平成14年は60件の婚姻に対し、23件離婚しており、その差額37が結婚持久値で、離婚率38%です。上記Gigazine(ギガジン)の統計は、平成何年か不明ですが、余り変わりません。

図1 婚姻件数・婚姻率(人口千対)の年次推移 −昭和22〜平成17年−


○アメリカは、結婚しても半分は離婚すると言われていますが、上記Gigazine(ギガジン)の記事では、「結婚数は68件、ランキング25カ国中では6番目の結婚数を誇るアメリカですが、持久値は低めの13位。離婚率は約47%と約半数が離婚する運命のようです。」と記載されているとおり、平成14年当時と変わりません。

○私の考えでは、結婚しても、半分は失敗するとの結論は変わらず、国による離婚率の違いは、社会構造と離婚制度の違いによるもので、要するに離婚しやすい社会体制なのか、離婚手続がどれだけめんどうかによる違いであって、本質的には、結婚は半分失敗する難しいものと考えていた方が宜しかろうと思います。

○この記事で興味があったのは人口1万人当たりの結婚数で、第1位エジプトが110人も居るのに、日本はその半分にも満たない52人だったことです。結婚しない男女が増えているとは聞いていましたが、結婚を増やす施策が必要と実感しました。しかし、イギリス、ドイツ、フランス等の先進諸国は日本より更に低く、進んだ世界は結婚減少は宿命なのでしょうか。平成22年エジプト旅行では、エジプトは日本より100年位遅れていると感じましたが。