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小松亀一法律事務所は、「男女問題」に熱心に取り組む法律事務所です。

アンカップリング通信

女性向けソープランドの不存在

初めに
前回は、不倫欲求の男女差について作家渡辺淳一氏の二〇年前の著作から本質的に男性は浮気性で、遙かに不倫傾向が強いとの説を紹介しました。今回はもう少し掘り下げて考えてみます。

■不倫数の男女差
ネット上の男女問題相談コーナーを見ると、どちらかというとまだ妻の不倫より夫の不倫についての相談の方が多いようです。しかし、この相談数だけで夫の不倫が妻より多いとは断定できません。見て見ぬふりをする割合は、妻より夫の方がずっと多いと思われるからです。
特に専業主婦の妻は、夫の動向を常に窺っているところ、仕事に忙しく疲れた夫は、妻の動向を窺って不倫を追求する気力も失い、さらに男のメンツから妻の不倫に触れたくない等の理由で、見て見ぬふりをしている例が多いような気がします。
これに対し、夫の動向に関心を持つ気力のある妻は、夫の動向を注意深く観察し、少しでも怪しげなところがあれば、夫を追求し、更に第三者にも相談する傾向が強いので、ネット上も妻からの夫の不倫相談が、数の上では多くなっていると推測しています。

■不倫欲求の男女差考察−女性向けソープランドの不存在
女性向けのホストクラブはありますが、女性向けソープランドなんて聞いたことがありません。このように、売春ビジネスは、対男性が圧倒的に多く、対女性はほとんどないことをもって、男の方が不倫欲求が遙かに強いと根拠づける考えもあり、私も同調していました。
女性は、男と違ってお金で性を買うなんて本質的に出来ないのでしょうか。
女性は、業務として短時間の内に幾重の連戦を実行でき、実際、ソープランドの女性は、一晩に何人もの客を取ります。これに対し男性は、先ずどんな女性にも臨戦態勢を構築できるとは限りません。まして、兵站補給にある程度の時間が必要な男性は、短時間の内に業務として幾重の連戦をこなすことは到底不可能です。

私は、最近は、この肉体構造の差が、女性相手の性ビジネス産業が興隆しない理由と考えるようになりました。要するに、女性相手のソープランド男が存在しないために女性向けソープランドは開店したくても出来ないのです。
これに対し、多くの女性から、違う、女性は気持ちが無い相手とはその気になれないから、女性向けソープランドが開店しても、客がいるはずがないと言う叱責の声が聞こえそうです。この点については次号で考察します(以下、次号に続きます。)(平成14年 6月 1日記)