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小松亀一法律事務所は、「男女問題」に熱心に取り組む法律事務所です。

アンカップリング通信

女性の性欲求表現解放

■初めに
前回は、男性は相手が誰でも性感は殆ど成長しないが、女性の場合、性感は一人の男性に固着して成長し、教えてくれた男性に接するとき最もよく増強されると言う渡辺淳一説を紹介し、到底、昨今の女性を見ていると信じられないと述べました。

■女性の性欲求表現解放時代到来
日本において女性は、江戸時代には妻の不倫は不義密通として打ち首獄門とされ、明治から戦前まではの姦通罪として処罰され、必要以上に罪悪視されてきたところ、戦後、女性にだけ姦通罪があるのは新憲法に定められた平等違反になるとして廃止されました。

しかし、姦通罪は廃止されても、妻の不倫は夫の不倫よりも遙かに罪悪視される時代が続いてきました。「男の浮気は甲斐性」と言われても「女の浮気は甲斐性」なんて言葉は聞いたことがありません。男性が数多くの女性と関係することは「千人斬り」などを言われて男の勲章的に評価されるのに対し、女性が数多くの男性と関係すれば、ただの淫乱女性と否定的に評価されます。又、男性が結婚まで童貞を守ることは男にとって恥ずかしいことであるのに対し、女性が結婚まで処女を守ることは誇らしいことであり、結婚前に処女でなくなった女性に対しては「きずもの」などと非人間的な呼ばれ方もしました。

私は、これらは男にとって都合の良い男社会の遺物であったと思っています。このような男社会の抑制によって、女性は性欲求表現も幼少時代から抑制されて育ってきました。女性は、社会環境によって性欲求についての本音を言いづらい立場に置かれていたのです。

ところが、ここ10数年、様子が違ってきました。数多くの男性と関係することを堂々と誇らしげに語る女性も数多く登場し、「処女」なんて言葉は死語になり、女性も結婚まで処女でいることが却って恥ずかしい時代になりつつあります。と言うより既になったと思っています。

このように女性の性欲求表現が解放されてきたのは、インターネットの普及により、性情報についての情報交換量が膨大且つ急速になされる時代になったことが大きく影響していると思います。あるHPの掲示板で、性関係もうまくいっている特定の彼氏がいるという女子大生がそれでも彼氏以外の多くの男性と性関係を持ちたいと言う気持ちを抑えることが出来なくて困っていると書いているのを見て女性の性欲求表現解放時代到来を実感しました(以下、次号に続きます)。(平成14年 8月 1日記)